各国の
高速鉄道の特徴

サウジアラビアの場合

さまざまな問題を抱えながら開通を目指していった高速鉄道はいろいろとあります。各国の都合もあって、多くの問題も出てきますが、非常に困難を極めていくのが、サウジアラビアのハラマイン高速鉄道でしょう。サウジアラビアで全長453kmある鉄道網です。工事はいろいろな問題を抱え、難航を極めていきました。

車両はスペインの高速鉄道であるAVEであり、フランスのTGVとも争いましたが、国をあげて営業することで勝ち取ることになるのです。いろいろな理由があったものの、実はフランスよりも20%も安かったのはあとで判明したことであり、当時はそこまで報道されていませんでした。

まず、土台の部分でつまづいてしまいます。土台を請け負った工事会社が大幅に遅れてしまったことで、架設が進まない事態に陥りました。さらに、砂嵐とともに大量の砂がたまってしまい、線路が見えなくなるのです。この問題が解決する前に、運転手の問題が出てきました。スペイン人でスタートする予定が、サウジアラビア側がムスリムでなければならないとしてごね始めたのです。

急きょ別の国のムスリムの運転士を育てるといった事態にもなりましたが、やっと試運転ができる段階で駅舎ができあがっていなかったのです。さらに資金難まで陥るという踏んだり蹴ったりの結果となったのは、原油価格の下落がサウジアラビアの経済に大きな影響を与えたのですから、世界でも元の取れなかった高速鉄道となるでしょう。